2019年12月11日(水)

おせち料理に必ず入っている黒いやつは健康祈願・厄除け・長寿祈願した物。
今回はおせち料理の定番、「黒豆」についてです。
黒豆がおせち料理の入っている理由
おせち料理の中でも地味な存在も黒豆ですが、小さな黒い豆が入っているのにはちゃんとした理由があります。
健康祈願
黒豆の色は日焼けした肌の色を表しています。日焼けするほど「まめ」によく働けるようにと願いが込められています。
※「まめに」とは、体が丈夫なこと。健康・たっしゃ・元気である。
厄除け
黒い色は邪気を祓う色で、魔除けの色とされているため、厄除けの意味があります。道教では、邪除けとして災い、厄を除ける色と信じられてきました。
長寿祈願
ふっくらとした艶のある黒豆を人肌に例えて、しわが寄らずに長生きできますようにと願いが込められています。
このように、おせち料理の黒豆には健康や家族の幸せへの願いが多く込められています。
余談
黒豆を煮る時に釘を入れる理由
釘を入れるのは、艶のある黒い色の豆に仕上げるためです。黒豆の皮の色素はアントシアン系の色素なので、金属イオンと結びつくと色が鮮やかになる性質をもっています。鉄製の物なら代用しても構いません。もちろん鉄鍋で煮ても同じ効果があります。
もう一つ、釘と合わせて重曹を入れる理由は、炭酸の作用でふっくら柔らかく煮るためと時間短縮のためです。時間短縮は通常の半分の煮込み時間で済みます。
おわりに
一見、黒い色なのでお正月には不向きと思える黒豆ですが、健康への願いが込められた料理のです。また黒豆は大豆と同等の栄養価があります。普段の食事にも取り入れて健康に過ごしましょう。
これで「黒豆がおせち料理の入っている理由」の話は終わりになります。
ご覧いただき、ありがとうございました<(_ _)>
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